スキルアップグループのご案内

【スキルアップ・グループとは】アメリカの心理学者、マーサ・リネハンによって開発され、欧米で治療効果を上げている、ボーダーラインのための包括的治療法「弁証法的行動療法 DBT」の、集団スキル・トレーニングを応用したプログラムです。「感情のコントロールがうまくいかない、対人関係の悩みや困難を感じている、衝動的な行動をコントロールできない」などの問題を抱えている人が、問題に対処する"スキル"を身につけることで、より安定した自分を目指します。

【方法】 集団スキル・トレーニングです。学んだスキルを生活の中でできるだけ練習していくことが、スキルを身に着け効果を上げるコツになります。そのため宿題をやってもらいながら、グループで話し合い、情報交換しながら進めていきます。「宿題の振り返り⇒資料をもとにしたグループワーク」を繰り返して行きます。

【スケジュール】 A.つらさに耐えるスキル(5週) B.感情調節スキル(5週)C.対人関係スキル(5週)D.マインドフルネス・スキル(5週) 5週×4で、計約5ヶ月で一通り終了します。

*基本的には全てのスキル・トレーニングに参加していただきます。

*参加には、主治医の許可が必要です。

2015年1月より、「マインドフルネス・スキル 5回」を加えて、さらに充実したプログラムになりました。マインドフルネスは、瞑想として世界のさまざまな宗教の中で行われてきた有益なスキルを、ジョン・カバットジンが宗教的でない形で体系化したスキルです。科学的な研究も進み、90年代からは心理療法にこの技術が導入され、「認知行動療法の第三の波」「第三世代の認知行動療法」などと呼ばれています。今では、ストレスに対処できるよう心を整える技術として「マインドフルネス」は、欧米の医療、教育、企業といった現場で注目されています。